賃貸管理」カテゴリーアーカイブ

資料送付について

おはようございます。

さて、今日はお問い合わせ頂く際に聞かれる『資料送付』についてです。

この 一棟一室.com へお問合せをいただくお客様で、資料をご希望される方がたまにいます。

大変申し訳ありませんが弊社では資料やパンフレットをご用意していません。

簡単な話ですが、こうしたコストをカットしているからです。

 

その代わり、ウェブサイトに料金を明記させていただいております。

基本的に料金は定額制で行っていますので、この料金設定に当てはまらない方は個別に対応させていただいております。

どういう方が個別かというと

★ 部屋の広さと賃料が料金表に当てはまらない方。

★ 管理エリアが微妙な方。(目安は公共交通機関で一時間程度なので)

★マンションやアパートの一棟の方(場所や戸数が異なるため。)

★一戸建ての管理をご希望の方。(屋外の管理の有無があるため。)

このような方は個別にお見積りを行っています。

一棟をお持ちの方で戸数がまとまっていれば割引を行う場合もあります。

戸建てももちろん管理していますが、庭や外構の植栽の有無によっても多少変わります。

こればかりはどうしても料金表では一括りに出来ないので個別対応となるわけです。

 

一棟一室.comでは、出来る範囲の無駄な費用を削減しています。

特に資料やパンフレットに載せるような特別なものはありません。

資料の送付依頼を集めて、そこからしつこい営業を行う気もありません。

 

それよりも選ばれるための情報公開と納得できる実務を適正料金でご提供できればと思っています。

 

我々が嬉しいのは、料金だけでなく我々の考え方に賛同していただけるオーナーとのお付き合いです。

もちろん他の管理会社で頑張っている会社もあると思います。

そういう会社はいい刺激になります。

頑張るのは大事。

でも結果はもっと大事。

やはり結果で役に立つ会社でありたいと思います。

 

本日から年末年始の休暇に入りました。

ということで今年最後のブログになります。

 

来年はブログも定期的に更新していきますね。

 

それでは今年一年お世話になりました。

 

みなさん、良い新年をお迎えください。

 

ではまた来年。。。。

 

 

 

 

賃貸管理会社と裁判は意外と身近です。

おはようございます。

今回は裁判について。

賃貸管理を行っていると、たま~に裁判所から不意打ちのようにお手紙が来ます。

今回もそう。

先月に簡易訴訟の訴状が届きました。

そして数日前に取下書が届きました。

今回の経緯は、弊社管理物件のオーナーが物件を売却し

最終的に物件を購入した方が簡易訴訟を起こしたわけですが、こちらとしては寝耳に水。

なぜなら物件の引き渡しと同時に全ての管理書類と保証会社の書類を売主へ戻し、変更の手続きを終了していた物件だからです。

ではなぜこうなったのか?

答えは・・・

仲介会社の怠慢です。

売却時に管理変更や保証会社へ送金先の変更、賃料の清算手続きをきちんと行っていなかった事で、何もわからない購入者が前管理会社へ訴訟を起こしたのです。

これを私は『とばっちり訴訟』と言います。

すぐにこの物件の売却経緯を確認。

もう1年も経ってますからね・・・。

訴状にあった賃料返還についても当時の入金を細かく確認していく。

保証会社からは他の入居者の賃料も一括で振込まれますが、毎月の入金内容を個別に確認しています。

変更しているはずの賃料が売却後も保証会社から弊社へ振り込まれていることがわかっていましたので

何度も売却を担当した仲介会社へ変更手続きと賃料の振込先を知らせるよう連絡を行っていました。

しかし仲介からは一向に連絡がないまま。。。

一連の経緯が確認したところで原告へ電話。

改めて原告側の内容を確認します。

そして弊社としては既に元のオーナーへ全て書類も送り、その際に間に入った仲介会社とやりとりも行っているのでこちら側の手続きは適切に終了していると説明。

しかも購入者の仲介会社がどこなのかも知らないし、ましてや仲介会社から一度も連絡が無いので急に訴状が来ても経緯がわからない。

それを話すと原告は驚いた様子。

〇〇さん(仲介会社)からも連絡が1度も無かったですか?と。。。

言っときますが、この〇〇は大手財閥系の仲介会社ですよ?

1度も連絡がないどころか、そこが仲介に入ってる事すら知りません。

なのでこちらからは、『これは仲介会社の怠慢ですからそちらとよく話してください』とお伝えしました。

弊社で調べた際に、引渡し後の賃料が4ヶ月分も保証会社から弊社に振り込まれており、何度も仲介会社へ連絡をしていたので、当然ながらその賃料を返金することはお伝え済みです。

ただし、5ヶ月分を請求してきていたので、購入時に翌月分は清算してることを確認していると説明。

清算書は売主のオーナーにご協力いただき、送ってもらいこちらで確認しました。

はっきり言って、この変更手続きも家賃清算も、その説明を怠ったのは仲介会社の責任です。

 

こういういい加減なことをされると、無駄な仕事が増えます。

時間と労力を返せと思います。

他社の尻を拭うのほんとに迷惑です。

 

最終的には弊社と仲介会社で連絡を取り、原告も納得した模様。

 

ただし、訴状の印紙代は負担してもらいたいと言ってると、仲介が言って来たので

『これは仲介の責任でしょう?』と一蹴。

図々しいにも程があるぞこの担当者。。。

 

滅多にないと前置きしておきますが

業務を行う中で、相手の言っていることが明らかにおかしい場合は、オーナーでも入居者でも仲介会社でも遠慮なく物申します。

 

ではまた。。。

 

 

悪質!資産を減らす賃貸管理会社

おはようございます。

先日、賃貸管理のお問い合わせをいただいたお客様とお会いしてきました。

マンションを2棟お持ちのお客様。

現在の収支が良くないので改善したと思ってのお問い合わせでした。

当初購入した時に販売会社に言われたのは、収支もプラスだし将来的には土地を売却できるので良い物件だとのこと。

う~ん、、、

怪しいな。。。

ひとまず物件を調べてみました。

あれ???

なんと、空室の募集がどこにも出てない。

こういうのは私の感覚からしたら信じられないです。

購入した物件の場所は

1棟目が都内の下町と言われる駅から徒歩13分の物件。

もう1棟は神奈川の駅から徒歩30分の物件。

細かい内容は控えますが

調べた結果、今後の予想は厳しいものになりました。

 

販売専門の会社にありがちな売ったら終わりのパターンですね。。。

 

そして管理している会社からの内装費の見積もりがひどい。

明細も項目もなく金額だけドーンっと出している。

どこをどうするかが全くわからない。

オーナーに聞くと当初は和室を洋室にする工事を言われたが、高いのでそこは工事せずにその他の美装工事を行うとのこと。

美装工事といっても、クロスやクッションフロアの張替え程度です。

頭で金額をはじくと、どう考えても高い。

通常の倍額くらいかかってるんじゃないか?

そこを確認しようにも内訳がわからないのでわからない。

内容を示さずに高額な費用だけ出してくるとは、かなり悪質ですね。

それに退去清算のオーナーの負担も大きい。

こういう清算をする管理会社って未だに多いと感じます。

 

弊社に管理が移行して思うのは、いい加減な募集、いい加減な審査、いい加減な契約内容、いい加減な清算が実に多いこと。

募集すら公開していないって、有り得ないですよね。

なにも小さい会社だからそうなのかというと大間違い。

これは大手でもあります。

以前書いたブログにも少し書いてあるので貼っておきますね。

こちら⇒http://1t-1s.com/blog/?p=437

賃貸募集を公開していない場合のほとんどが、自社で入居者付けを行いたいからです。

オーナーからの手数料と入居者からの仲介手数料の両方を自社でもらいたいから。

こういう場合は情報を公開せずに抱え込みます。

これって間違いなく『管理会社都合』です。

その被害を受けるのは『オーナー』ただひとり。

年間の収益という『資産』を管理会社都合で減らされているわけです。

先日のブログで、入居者目線のリフォーム行わないと意味がないと書きましたが

管理会社はオーナー目線の管理を行わないと意味がないんです。

しかもこういう管理会社ほど高い手数料を取っています。

やりすぎにも程がありますよね。。。

情報公開はオーナーに余裕が有るか無いかにかかわらず、当たり前に行わなければならないことです。

その当たり前が行われていない事が問題です。

今回のお客様のように、収支が悪化しているにもかかわらず、募集すら出していないなんてあってはならない。

管理が移って来るたびに驚かされます。

そんな管理会社が多いから弊社にご依頼いただくというのもあるでしょう。

管理の移行は前管理会社のいい加減な仕事も一緒に引き継ぎますから、そんな時は手間がかかります。

同業者として、もう少しきちんとした仕事をしてもらいたいものです。。。

 

今日から巷は3連休。

街中はクリスマスモード一色ですね。

みなさん楽しい連休をお過ごし下さい。

 

ではまた。。。。

 

 

 

築46年!一棟マンションのリフォームプロジェクト②

さて、前回お伝えしましたリフォームプレジェクトの続きです。

すでにボロボロの物件だということはお伝えしましたが、簡単な概要もお伝えしようと思います。


腐食した階段の鉄骨

 

山手線の駅から歩いて6分の場所に建つこのマンション。

構造は鉄骨造。

1階には店舗が入り、2階から4階までが住居となっています。

エントランスもなく、吹きさらしの鉄骨階段。

メンテナンスもきちんと行われていないので、見た目

もボロボロ。

 

 

雨漏りも発生している。

雨漏りによる内壁の腐食


 

共有部分の照明は1フロアしか点かず夜は薄暗い。

その為か、入居中の1部屋は電気を点けっ放しで仕事に出かけてる模様。

窓からの明かりが唯一の頼りといった感じです。

 

もともとの間取りは各フロア1DKタイプと2DKタイプの2部屋。

 

風呂はバランス釜で、賃貸中の部屋は1DKが賃料65,000円、2DKが72,000円です。

住居用6部屋のうち2部屋が賃貸中でしたので、残りの4部屋全てをリフォームしました。

 

 

 

 


入居中の部屋の設備に関しては中が見れませんので分かりませんが、

空いてる部屋と同じく和室にバランス釜のお風呂かと。。。

 

 

 

 

家主さんへのリフォーム工事提案時の目標家賃は10,000円アップに設定。

実際は1DK(約24㎡)で15,000円前後、2DK(約32㎡)で20,000円以上もアップする事に成功したのです。

一般的によく行われるリフォームは、空室率の改善と原状の賃料維持を目標にすることがほとんど。

それなりに費用はかかりますが、ほとんどの場合、やはり相応の効果と言ったところでしょうか。。。

根本的な事に気付かない限り、効果は短命で終わります。

費用をかけたのに効果が上がらないという場合、費用のかけ方が間違っている場合がほとんどです。

 

ではなぜ今回のリフォームが大幅な賃料アップを成し得たのか?

その辺りをお伝えしたいと思います。

まずは間取りです。

もともと面積が小さい割に部屋が区切られており、天井も低いためとても窮屈に感じます。

特に2DKは洗濯機が置きづらく、キッチンは玄関に立たないと調理ができない。

これをそのまま綺麗にしてもなかなか借り手はつかないでしょう。

人が生活しやすい間取りでは無いからです。

また、1DKについても、天井からの下がり壁により圧迫感があり、古さ故の建具の低さがより窮屈さを印象強くする。

さらには洗濯機を置くスペースが狭く、かなり小さいものじゃないと置く事が出来ない。

引っ越す方がわざわざ買い換える必要があるというのはかなりのネックです。

まず、リフォームを行う時にはこの生活者目線が重要です。

動線や使い勝手は賃貸経営に直接的に影響します。

なぜ私がここを重要視するのかというと、これが『決まらない理由』だからです。

賃貸管理を行っていると、借り手が付かない理由が分かるんです。

弊社では、内見が何件も入っているのに契約に至らない物件がある場合、その理由をお客さんや仲介さんに聞きます。

そうすると、だいたい想定していた回答が帰ってくるのです。

だからリフォームを行う部屋は『断り文句』を逆手に取って改善するわけです。

今回はもともと管理していた部屋ではありませんが、こうしたノウハウが蓄積されているので部屋を見たときにすぐにわかるんです。

特にリフォームというと、水回りの新規交換や、和室を洋室に・・・という内容を思い浮かべる方が多いと思います。

でも、いくら水回りを新しくしても本当に改善されたかどうか?

もちろん水回りを新規にすると反応は全然違います。

そこも踏まえて、物件の根本的な問題かどうかが重要なんです。

1DKの部屋

室内側から見た写真

 

 

 

 

 

キッチン脇の狭い洗濯機置場

玄関が調理場のキッチン

 

 

 

 

 

改めて言いますが、大事なことは生活者(住む方)の目線です。

これは新築や中古のマンションを購入するときにも必ず重要視しなければいけません。

なぜなら貸す時、売る時に大きな差が出るからです。

賃貸で重要なのは生活しやすいかどうか。

その生活が賃料に見合っているかどうか。

このバランスで決まります。

古ければ古いなりの見せ方もありますから、決してモデルルームのように玄関を開けたら新築のような内装にする必要はありません。

今回、弊社で行ったリフォームは

1DK ⇒ 1R

2DK ⇒ 1LDK

このように変更しました。

もともとの面積を考えての変更です。

1Kが主流の昨今ですが、移動に制約のある水回りの配管の位置やその他の使い勝手を考えると、無理して1Kにするよりも思い切ってワンルームにしたほうが開放感が全然違います。

2DKについても、洗濯機置場のスペースが無かったり、無駄なデッドスペースがあった為、部屋のドアを1つ潰して壁を作り、そこに洗濯機置場を設けるなどして使い勝手を改善しています。

また、建具を1つ無くすことにより、コストダウンする狙いもあります。

実際にどのようになったかと言うと・・・

1DKを1Rに変更

 

壁を取り払い開放的に。

 

 

2DKを間取り変更してスッキリと。

2DKを1LDKに変更

 

2DKを1LDKに変更

 

 

 

 

 

 

 

その他にも予算が無いために細かいものは手作り。

以前の工事で余ったフローリングをカットしてフックを付けハンガーにしたり

下駄箱を寸法に合わせて自作したり

棚板作ったり

細かいものは各職人さんに頼むと思いのほか費用がかさみますが、予算が厳しいときは自作してコストを削ります。


 

見た目も使い勝手もいいので便利です。

材料はホワイトオークのフローリングです。

 

 


キッチン位置を移動して空いたスペースに収納棚。

何に使うかは入居者次第。

全て合板ですが、マンションのグレードを考えても充分です。

前みたく玄関で調理することもなくなります。

扉は無いですが、収納力は格段に上がります。

 

 

 

外部も明るくスッキリと。


古めかしく床もボロボロ

ここは色味で遊びます。

 

 

 

 


消火器も設置して消防法にも対応。

 

 

 

 

 

 

さて、大まかにではありますが、今回のリフォームをご紹介させていただきました。

まだまだお伝えしたいポイントはありますが、やり方によっては賃料が劇的に上がる可能性があるということを少しはお分かりいただければ嬉しいです。

通常であればリフォーム費用がかかった分、購入コストが高くなりますので利回りが下がりますが、今回は利回りも維持できてます。

そして何よりも長期的な空室率の改善ができる仕様にしてますので、費用対効果は高いでしょう。

『満室想定利回り』と『現況利回り』

これは物件購入する際のポイントでもありますので、また機会があれば書きますね。

 

ではまた。。。。

 

 

築46年!一棟マンションのリフォームプロジェクト①

今年行った1棟マンションのリフォームのご紹介です。

 

弊社で物件の仲介から内装外装の工事まで、全てをお任せいただきました。

管理会社の視点でベストな間取りを考え、工務店の視点でコストを考え、私たちのセンスで備品を選び、使い勝手とコストを考え作れるものは自作する。

『賃貸管理会社』という括りで認識されていますが、もっと幅広い仕事をしています。

今回のブログはそんな仕事の一端をご理解いただければ幸いです。

 

今回のお客様はお父様名義で貸されている借地の更新についてのご相談がきっかけでした。

旧法の借地は借地権者の権利が強いため、どうしても借地期間が長くなります。

何十年経とうが借地権者が更新を希望すれば受け入れざるを得ません。

その間に世代交代もあります。

世の中の変化もあります。

昔は駅のなかった街に新線が開通し、駅が出来て街全体の開発が行われ、容積率が変更になり、当時では考えられなかったくらいに利用価値が高くなっている土地もあります。

しかし借地の場合は、地主さんが自身で使いたくなっても、強い借地権が障害となり、そのままの状態となる事が多々あるわけです。

今回の土地もそうでした。

もし借地権者がどいてくれるなら建て替えを行って違った使い方をしたいとの話でしたが、弊社で交渉させていただいても話はまとまりませんでした。

ご商売をされている借地権者でしたので、やはり厳しいですね。。。

とはいえ、ご両親が高齢なため、いつ発生するかわからない相続の問題がありました。

貸した土地に建物を建てられないことが確実となった中、行き場のなくなった資金をどうするか?

これが今回の物件購入、リフォームへと動き出す流れとなったのです。

 

場所のこだわりは無いとの事でしたので、いくつかの物件をご紹介しました。

しかし反応は今ひとつ。

 

話をしていると、地元へのこだわりが強いことが分かりました。

ご本人は気づいていませんが、かなり強いです(笑)

そこで今回の物件をご紹介したところ、見事にビンゴ。

 

築年数は古いですが立地が抜群にいい。

とても歴史のある土地です。

しかし建物はボロボロ。

同年代の物件と比べても管理状態が相当悪く、本来であれば取り壊して建て直しを行うような物件です。

売主さんも最初はそう考えたようです。

だから貸室の半分は空室のまま。

しかしこの物件、店舗が入っており、賃借人もいるんです。

取り壊すには高い立ち退き費用が発生しますから、時間とコストがかかる。

売主さんはそこがネックとなり現状で売り出すことを決断された物件なんですね。

 

さて、この古くてボロボロの物件

これを購入するべきかどうかは建物のリフォームの費用次第となります。

こういう判断をする時に弊社は抜群の強みを発揮します。

なぜなら

『コスト』がわかるんです。

まず購入する判断としての土地の価値がわかります。(不動産業)

建物を調査してどの程度のリフォーム費用が必要かもわかる。(建築業)

そしてどういうリフォームをすれば賃貸が付くのかということも。(賃貸管理業)

 

物件購入でとても大切なことです。

特に築年数が古い物件は隠れた箇所に思わぬコストがかかるので要注意。

購入から賃貸するまでの一連のストーリーが見えるのは、まさに弊社の強み。

お客様は立地がとても気に入っていましたので、資金プラン、最終的な出口戦略も含めてご提案させていただきました。

そして実際のリフォームはどうなったか?

 

ここは少し長くなりますのでまた次回に写真も入れて書かせていただきますね。

 

 

 

ではまた。。。。

 

 

 

 

管理会社が敷金を預かる理由

あなたがマンション投資やアパート投資をするうえで、入居者の募集や家賃の集金といった業務はどうされていますか?
多くの方は『賃貸管理会社』または『地元の不動産仲介会社』へ任せているのではないでしょうか?

賃貸管理業務の中に退去時の敷金精算業務があります。

通常、敷金は管理会社が預かり入居者が退去する時には清算を行います。
なぜ管理会社が敷金を預かるのか?
これは家主と管理会社がお互いに手続きを煩雑にしないとうのが大きな理由ですが、それだけではありません。
以前こんなケースがありました。
契約時にどうしても敷金を預かりたいと家主さんがいました。

その家主さんの部屋が退去となり、いざ敷金の清算を行おうとしたところ家主さんがなかなか敷金を振り込んできません。

何度か連絡していても、「分かりました。」の返事だけで入金がない。

退去した入居者からも早く戻して欲しいと催促の電話がきます。

さすがにこれ以上待たせるのは契約上もできませんので、家主さんへも強く入金を求めました。

すると家主さんは・・・

「実は・・・」

「支払いに使ってしまったので今は振込みできないんです。」

「もう少し入居者に待ってもらえませんか。。。」
この家主さんは他社で管理している貸室が他にもあり、そちらの空室がかなり長かったため借入金の支払いに使ってしまったというのです。
こうした事は珍しいことではなく、余裕のない家主さんは敷金を手元に置いておくことができずに一時的にでも使ってしまいます。

管理会社からすると、敷金を預かっていればこうして家主と入居者の間に立ってやり取りする必要がないわけです。

もちろん入居者とのトラブルへも発展します。

こうしたトラブルを未然に防ぐためにも、管理会社は資金を預かりスムーズな清算を行う必要があるのです。

ではまた。。。。

 

 

 

間違いだらけの賃貸管理会社選び

あなたのお願いしている賃貸管理はどんな不動産会社でしょうか?

 

多くの家主さんは物件の近くにある不動産屋さんか、物件を購入した会社に賃貸管理を任せているでしょう。

はたまた大手の名の通った会社でしょう。

親から収益不動産を相続した方は、親の代から付き合いがある地元の不動産業者にお願いしていることが多いのではないでしょうか?

 

はっきり言わせていただきます

 

こうした『地元だから、大手だから』という理由で賃貸管理会社選びを行っているのであれば、それは大間違いです。

 

なぜか?

 

今回はその理由について書いてみたいと思います。

 

ただし・・・

 

賃料収入よりも馴染みのお付き合いを大事にしているのであれば、ここから先を読む必要はありません。

あくまでも収益をきちんと上げたい方のために書いています。

 

なぜなら我々に管理をお任せ頂いている家主の方々は、主に投資として不動産を購入している方々です。

こうした投資家さんの目的に応えるには、収益を上げるための賃貸管理をしなくてはならないのです。

あなたが空室を減らしたい、収益を上げたいと思うのであれば、是非読んでいただきたい内容です。

 

ではなぜ地元の不動産業者や大手不動産会社を選ぶことが大間違いなのか?

 

分かりやすい例を1つ

 

ある都心の分譲マンションを購入されたオーナーが、大手管理会社を通じてお部屋を賃貸に出しました。

しかし9ヶ月経っても賃借人が付きません。

このオーナーは相続税対策でマンションを購入しているので、9ヶ月もの間お部屋が室いていても困る方ではありません。

 

しかし、さすがに空室期間が長すぎる。

 

そんな時、たまたま遊びに来た友人にその話をしたところ、その方が弊社のお客様だったというご縁で、ご相談の依頼を頂いたのです。

 

今まで募集だけを大手不動産業者に任せていて、契約が決まったら賃料1ヶ月分の手数料をお支払いすることになっているとのことでした。

あまり賃貸管理会社にお願いするメリットもわからないようで、ひとまず並行して募集して欲しいとの結論です。

 

なるほど。。。

 

ちょっとやりづらいので、弊社からある条件を出しました。

 

『弊社が管理している物件を募集するなら』という前提でやらせてほしいと。

そして弊社が物件周辺の空室状況、募集賃料、階数、広さ、間取りなど、独自に調査しご提案。

賃料は家主さんの御意向でそのままです。

 

そして募集を開始して2週間・・・

 

ついに申し込みが入って来たのです。

内容も悪くない。

今まで9ヶ月も空いていた物件が嘘みたいです。

たったの2週間ですよ!?

 

何故だかわかります?

 

 

答えは...

 

 

全ての仲介業者へ物件を公開したからです。

 

拍子抜けするくらい簡単ですよね?

 

もちろん募集段階でもう少しテクニカルなことはやっていますが、

いちばんはこれなんです。

 

いいですか?

 

地元の不動産会社も大手不動産会社も手数料を稼ぐ仲介業です。

狙うのは家主と入居者両方からの収入です。

これを全ての業者に公開していたらせっかくの自社の収益源を取られる事になります。

 

だから公開したがらない。

 

各業者に公開すれば、来店したお客様へ紹介できるのに。

 

確かに不動産業者は入居者募集を行っている。

でもそれは、あくまでも自分たちが稼ぐために行っているに過ぎないのです。

 

本来、家主の収益を上げるために動くのが賃貸管理業というものです。

しかし賃貸管理会社の選び方を間違えると、こうして自社の収入の為にしかやっていない会社がほとんどです。

 

家主の手前、他社にも公開する場合もあります。

しかし、他社からの問い合わせには『空いてない』と答えることもしばしば。

 

こうしたことが空室の長期化を生み出すのです。

しかも、地元の不動産会社へは賃貸管理委託料も払う。

 

空室が1ヶ月でも早く埋まれば、管理委託料など安いものです。

じゅうぶん元は取れます。

 

しかし空室が長期化する仕組みで募集を行い、なおかつ管理費を払うのはちょっと見ていて痛々しい。

 

あなたの賃貸管理会社選び・・・

 

思い当たるフシはないですか???

 

 

 

 

ではまた。。。。

 

 

 

 

 

これで安心!!マンションから敷金返還裁判を劇的に減らすたった1つの秘訣

先日、ご家族が都内のマンションを経営されているという御子息さんと食事をする機会がありました。

何度かお会いしたことはあるのですが、一緒に食事をするのは初めて。

話すのも初めてだったので、お相手も僕の仕事を知りません。

世間話や家族の話などもして楽しい時間を過ごしていました。

たまたま仕事の話になり、私が不動産管理の仕事をしていると言うと、その方が言うんです。

 

「管理って大変ですよね・・・」

 

「実はうちの父はマンションを持っているんです。」

 

「バブルの時に建てて借金もまだまだ・・・。」

 

「両親はマンションの上に住んでいるんですけど自分で管理をやってるんですよ。」

 

「以前は管理会社を入れてたんですけどね。」

 

「管理会社に払う費用も高いので・・・」

 

「だから管理会社を入れずに全て自分でやってるんです。」

 

「でも父ももう歳なんで、いつまでも出来るわけじゃないから・・・」

 

「一応、いろいろ考えておかないと、と思ってるんですよ。」

 

「でも、賃貸経営って裁判とかもあるじゃないですか?」

 

「ホント、ああいうのも大変ですよね。。。」

 

「敷金返せとかいう裁判もやってますよ・・・。」

 

 

 

なるほど・・・

 

この話し方からすると、裁判も一度や二度ではなさそうですね。

 

敷金返還裁判については他の方からも聞いたことがありますが、

意外と苦労されているオーナーも多いのでしょうね。

 

でもなんでこんなトラブルが起こるんでしょう?

 

我々が管理をしている物件で、今まで一度も敷金の返還裁判を起こされたことは無いんです。

当然ながら、私たちもこうしたトラブルも想定してます。

想定しているからこそ対策をしています。

この対策に重要なポイントがあるんです。

 

今回は特別にそのポイントとなる簡単な秘訣を教えましょう。

簡単だけどとっても重要です。

 

なぜなら 『裁判』 は時間とお金が無駄になりますから。

手間はかかるし、運営コストが上がってしまう。

結果、年間の収益率が悪くなりますもんね。

 

前置きが少し長くなりましたが、ポイントは簡単です。

ではそのポイントとは・・・

 

『重要事項説明書』

 

ここです。

これだけ。

 

ちょっと何言ってるの?

そんなのうちのマンションでも不動産屋に任せてちゃんと作ってるよ。

 

そう思う方もいらっしゃいますよね(笑)

 

でもポイントはその中身なんです。

 

多くのマンションオーナー(アパートオーナー)は街場の不動産屋さんに

入居者付けをお願いていると思います。

 

今回の方のように古くからマンション経営をやっている方ならお決まりの不動産屋さんがいますよね?

そして入居者が付いた暁には一ヶ月分の賃料を『広告費』として不動産屋さんに渡していると思います。

 

賃貸の仲介を生業にしている業者さんは、この『広告費』を目当てに

オーナーさんに管理物件を任せてもらえるように営業します。

そして自社で入居者を付ければ仲介手数料も別途入居者からいただくので収入が倍になります。

これを目的にしているのは大手も街の不動産屋さんも同じです。

 

おそらく重要事項説明書と契約書についても、その仲介会社が用意しているものでお願いしている方が多いと思います。

ということは・・・

ごくごく一般的な内容で当たり障りのない契約になっていることでしょう。

なぜなら

この重要事項説明書と契約書はトラブルを前提にして作られていないのです。

多少の語弊は有るので言い直すとすれば・・・

 

『敷金返還裁判』 を想定して作られていない。。。

 

といったところでしょうか?

要するにボカシた内容が多いんです。

 

よく、クロスの貼り替え負担について金額が高いというトラブルが起こるケースがあると思います。

一般的な重要事項説明書ではこのクロスの負担について明確には書いていません。

 

経年変化は除いて・・・とか

傷や汚れは入居者の負担で・・・とか

 

簡単に書くとこの程度です。

 

この負担の範囲が、壁面単位なのか傷をつけた一部分だけなのか?

㎡あたりの金額はいくらなのか?

タバコの汚れはどういう規定になっているのか?

あなたが貸しているマンションの重要事項説明書には書いてますか?

東京都内の物件ならば『賃貸住宅紛争防止条例』の説明書においても特約事項を明記していますか?

 

ここなんですよ。

とーーーーーーーーーーーーーっても重要なのが!

 

『賃貸住宅紛争防止条例』は

原状回復の範囲や考え方の説明を義務付けたものです。

あくまでも考え方を説明する義務です。

 

トラブルが起こって仲介業者へ聞くと、仲介業者もきちんと説明をしていると言うでしょう。

 

ではなぜトラブルが起きるか?

 

『この物件では』

 

という前提での作成を行っていないのです。

終始一般的な考えの説明で終わっています。

 

ただしトラブルを避けたいのであれば

『この物件では』を前提に作成しないと意味がありません。

 

ここの説明を入居者へきちんとすることが、トラブルを事前に回避する最大のポイントです。

 

特に負担の割合や金額については事前に告げることで、入居者も納得します。

聞いていないことを後から言われるからトラブルになるのです。

 

そして全てが疑心暗鬼となり、自分が騙されているのでは?ボッタくられているのでは?

と不信感を募らせるのです。

 

ですから最低限下記の3つはきちんと明記するべきです。

ルームクリーニングの負担と金額

クロス貼替えの負担の範囲と金額

タバコを吸った場合の負担の範囲

 

細かい点はまだ有りますが、この3つがトラブルになるポイントなのできちんとしておきたいですね。

 

賃貸は、契約するはじめの段階がとっても重要です。

そして書類一つで劇的にトラブルが減ります。

この書類については入口である『重要事項説明書』がとても大事です。

そしてあと 2つ 重要な書類が有ります。

 

その書類についてはまたの機会に・・・。

 

 

 

ではまた。。。

 

 

 

 

 

管理会社からの入金(家賃)が遅れる!!マンションオーナーの危険度チェック!

もしあなたがお願いしている管理会社からの入金が遅れるなら、すぐに危機感を持ったほうがいいでしょう。

管理会社からの入金が遅れるには、いくつか理由があります。

 

■ 入金が遅れる理由

1 銀行への送金データを送る際に、何らかのエラーが起こった。

2 管理会社がお金を使い込んでいて、送金するお金が足りなくなった。

3 サブリース会社からの入金が遅れていて、管理会社への入金がない。

4 管理会社が家賃保証を行っていて、保証賃料が実賃料を上回ってしまった(赤字の保証になっている)

 

では次に具体的な状況とその危険度を教えましょう。

 

1 銀行への送金データを送る際に、何らかのエラーが起こった。

まず送金データに関しては、ごくごく稀にエラーが出るときがあります。

管理会社は大量の物件をシステムで管理しています。

送金業務は、入居者からの家賃入金のチェックを終えてから送金データを一度に作成し、そのデータを銀行へ送るようになっています。

このデータを送金する際、何らかの理由で「取りこぼし」が発生することがごくごく稀にあります。

詳しい原因が分からない場合も多いので一概になぜかとは言えませんが、システム側でのエラーであることは確かです。

これは銀行の統廃合などで管理システムのバージョンアップが行われたりするので、そうしたことも原因のひとつなのかも知れません。

ただし、全件が遅れるということはなく、一部のエラーで特定の方、または数名だけがデータの作成ができていなかった・・・

という具合です。

 

中には違う理由で家賃送金が遅れているにも関わらず、『システムエラー』で遅れることを言い訳にする管理会社もあります。

ではどのようにして本当か嘘かを判断するか?

 

あなたが気づいて連絡した場合、

 

『当日』 もしくは 『翌営業日』 に入金があるかどうか。

 

我々管理会社は家賃送金が遅れた場合に、家主にどれだけ迷惑がかかるか知っています。

ローンの支払い、管理費・修繕積立金の引き落とし、固定資産税等の引き落とし・・・・

だからシステムエラーで遅れた場合は 『即入金』 が鉄則です

 

基本的な危険度はそれほど高くはないのですが、翌営業日までに入金がない場合は危険度が一気に高くなると考えてください。

もし、担当者が不在だったり、折り返すと言って連絡がなかったら、それはシステムエラーではなく、別の理由だと疑ったほうがいいでしょう。

 

2 管理会社がお金を使い込んでいて、送金するお金が足りなくなった。

これはシンプルで分かりやすい理由です。

ただし、使い込んだとは言いませんね。

入居者からの入金がまだ入っていない・・・とか

担当者が不在・・・とか

まずは時間稼ぎをします。

入金の順番はというと・・・

 

連絡の 『しつこさ』 で決まります!

 

嘘みたいな話ですが本当です。

対応が面倒なオーナーには早く入金します。

こういう場合は送金が遅れている他のオーナーからの問い合わせにも対応しなくてはなりません。

とくに電話の対応が事務の女の子だったら、そんな電話対応ばかりでもう泣きそうになっているはずです。

回収するにはとにかくしつこく連絡することです。

こうのような状況になった場合は即座に管理会社を変更したほうがいいでしょう。

危険度は高いです。

一度くらいの遅れなら・・・

な~んて思っていたら、もう二度と入らないかも知れませんよ。

 

3 サブリース会社からの入金が遅れていて、管理会社への入金がない。

これも分かりやすい理由ですね。

まぁ、ここまで正直には言わないでしょうけど・・・。

賃貸借契約の中で、サブリース会社が借り上げている部屋があります。

あなたとの賃貸借契約ではサブリース会社が借主となり、サブリース会社はそれよりも高い賃料で転貸(又貸し)します。

その転貸した金額が高ければ高いほど、サブリース会社は収益が上がる仕組みになっているのです。

 

ここで問題なのが、サブリース会社が倒産したら・・・

 

サブリース会社にも経営リスクがあり、あなたから一定の賃料で部屋を借りているので、毎月の賃料は発生します。

ですから転貸する際には常に高い家賃で借りてくれる入居者を確保しなくてはならないのです。

この入居者の質ですが、わざわざ相場よりも高い賃料で借りる入居者なわけですから、ワケ有りの入居者が多くなります。

他の賃貸物件では断られてしまう人や、いわゆる風俗、水商売などと言った方々も多い。

優良な入居者を確保しているまともなサブリース会社もあるでしょうが、本当のところはわかりません。

ここはブラックボックスです。

 

サブリース会社が倒産すると家賃が入らいないばかりではなく、入居者との賃貸借契約書もどうなっているのかわかりません。

当然ながら入居者情報すらまったく分からなくなってしうのです。

さらには、入居者が居るのかどうかもわかりません。

こうなると厄介です。

私たちがサブリース会社が借りている物件の管理を嫌う理由はここにあります。

最低限、又貸し先の賃借人の内容は把握しときたいですね。

ただし、入居者が短期間で入れ替わっていたらまた分からなくなってしまいますが。

それと大抵の場合、分譲マンション単位でサブリース契約になっているので、サブリース会社の倒産で一気に何十部屋と家賃が滞ってしますのです。

あなたの部屋の契約書が、もしサブリース会社が借主になっているなら、入居者情報を確保しておかないと危険度はかなり高いです

 

4 管理会社が家賃保証を行っていて、赤字になっている

マンションの分譲を行っている会社に多いケースです。

分譲と同時に数年間の家賃保証をする会社が多いですが、この家賃保証にカラクリがあることが意外と知られていません。

 

新築のマンション1室を購入するマンション投資を行う際に、賃料を調べて買う方はほとんどいません。

主に営業マンが用意した 『賃料表』 を信じて購入しています。

でもここ数年で詐欺まがいの賃料表で販売しているマンションも増えてきました。

入居者を集めやすい新築時に、敷金や礼金を無くして賃料を高くしているんです。

 

賃料収入が高くなるので、販売するときの収支は悪くありません。

でも入居者が入れ替わって再募集すると・・・

10,000円くらい賃料が下がるケースも多々あります。。。

 

ではこれを販売会社が保証していたらどうでしょう?

 

10,000円くらい負担してマンションが売れるなら・・・

これが販売会社の基本的な考え方です。

 

1年で▲12万円

5年で▲60万円

 

でもマンションが売れて400万円儲かるならどうでしょう?

 

たいして痛くもないですよね?

 

じゃあ、なんで遅れるのか?

 

 

答えは・・・

 

 

『売れなくなったから』

 

簡単な話です。

 

売れてる時は痛くもなかった家賃保証が、後からボディブローのように効いてきたのです。

会社を運営する固定費や販売管理費は売れなくてもかかります。

そして出るお金が収入よりも多くなった時に家賃を使い込むのです。(家賃が遅れる原因)

初めは入金がずれている分だけ。

入金があればすぐに穴埋め。(家賃を遅れて払う時期)

となるのです。

 

こうしたことが繰り返され、いずれは金額が大きくなり支払いできなくなってしまう。

あなたの物件を管理している会社がこうした事業モデルであるならば、入金が遅れるどころか入らなくなるのは時間の問題です。

よって危険度はかなり高いです。

 

こうした目安を知っているのと知らないのとでは、行動を起こすスピードが変わるでしょう。

危険度を書きましたが、管理会社が具体的に遅れる理由を言うわけもないので、オーナーからするとわからないかもしれません。

でもその会社の対応怪しければ間違いなくいずれは家賃が入らなくなると疑った方が賢明でしょう。

 

ポイントは・・・

家賃が入らなくなる前に管理会社を変えること!

ちょっとの遅れが家賃回収を不能にします。

状況を冷静に分析すれば会社の状況はすぐにわかります。

 

ただし・・・

大手の管理会社はこうした事情はわかりません。

なぜなら、業界が違うんですね。

大手はファミリーが住むための分譲マンションを販売し、

転勤やその他の事情で家を貸す方のための管理です。

 

それと賃貸仲介会社が行う賃貸管理もできません。

貸すのが仕事です。

仲介が収益源です。

見てる方向が違うんです。

 

同じ業界でも販売をメインに行っている業者であれば基本的に同じです。

意味がありません。

 

管理会社でも色んな種類があるので難しいのですが、不動産投資に慣れている管理会社がいちばんです。

なぜなら業界の噂(情報)も入ってきますので、その会社の状況がある程度わかるんです。

 

あなたのリスク回避の参考にしてみてください。

 

 

ではまた。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どれだけかかる?!家賃滞納による強制退去

賃貸経営でもっとも避けたいものは『滞納』です。

なぜか?

時間も労力も費用もかかり、良いことが一つもないんです。

賃料が入らなければ収益性が下がり、賃貸経営を圧迫してします。

マンション一棟やアパート一棟であれば分散できるので、なんとかやりくりできるかも知れません。

これがマンションの1室であればどうでしょう。

家賃は入らないのに、借入金の支払いや管理費、修繕積立金といった支出は必ずあります。

投資用マンションは収支がトントン、またはマイナスのケースが多いので致命傷になりかねません。

それくらい滞納というのは賃貸経営にとってはマイナス要素が大きいんです。

 

そしてさらに厄介なのは、長期化です。

これは滞納の長期化というより、入居者を強制退去させるための期間。

おかしな話かと思いますが、滞納が始まってから数か月しないと、裁判をしても強制退去させることができないのです。

現在の日本の法律で、借家人は相当守られている状態です。

 

滞納が発生して強制退去をするには、目安として4か月程度の連続した滞納がないとなかなか裁判所は認めてくれません。

そしてここから裁判を行うとなると、弁護士費用や印紙代、諸々の費用と時間がかかるんです。

仮に裁判で判決が出たとしても、強制執行するための手続きがさらにあります。

 

判決をもとに明け渡し請求を行わなくてはなりません。

この明け渡し請求が裁判所に認められてはじめて強制執行が可能となるのです。

そしてこの強制執行ですが、裁判所の執行官の立ち会いが必要になります。

万一入居者がいない場合も想定して、開錠するために鍵屋さんも呼ばなくてはなりません。

荷物の搬出には引越し屋さんが必要です。

 

もし入居者が居なかったらなおさら面倒です。

なぜならこの荷物を保管する場所の確保が必要となるからです。

こうした執行にかかる費用は少なくとも50万円以上は必要です。

なぜなら単純に荷物を搬出すればいいという訳ではなく、荷物の目録を作りながら行うからです。

これは入居者が後々になって〇〇が無くなったというトラブルを防ぐため。

きちんと荷物のチェックを行わないと、たちの悪い入居者は損害賠償請求を行う可能性があるのです。

 

家賃も払わずに損害賠償請求までされたらたまったもんじゃありません。

費用は部屋の大きさや荷物の量によって変動するので、平気で100万円を越える費用が発生することもあるのです。

この時間とお金の損失は多大なもの。

法的な手続きを行うと賃料が入ってこないだけでなく、このような費用も発生する。

夜逃げしたかどうかわからないケースでは、貸室への立ち入りにも気を付けなくてはなりません。

下手に入ると、住居侵入で警察に捕まります。

貸している方がこんなにも気を使うのはおかしいと思いますが、これが現実です。

強制退去はこうした経緯を経て、初めて完了するのです。

 

さらにこれだけで安心できません。

新たな入居者を募集するに当たり、このままでは部屋を貸し出すことはできません。

今度は貸し出しを行うための室内の原状回復が必要です。

 

原状回復費用も部屋の広さによって変わりますが、何十万円とかかります。

大抵の場合、強制執行をするような部屋は使い方も荒く、壁もボロボロだったり、床には煙草の焦げ跡があったりと・・・

間違いなく数万円の世界ではないです。

 

壁紙の貼り替えや室内クリーニング。

設備に問題があれば交換費用などがかかります。

このような費用負担が貸主に発生してしまうというのは、賃貸経営の最大のリスクです。

 

だから入居者の審査を安易に行ってはいけないのです。

保証会社がついているから・・・

確かに保証会社がついていれば安心できる部分があるでしょう

では、この保証会社が倒産したらどうなるでしょう?

考えただけでもドキドキします。

 

予想がつかない部分も確かにあります。

でも、保証会社ありきの入居審査はやめた方がいいでしょう。

本人の支払い能力なども重要です。

まずは本人が重要。

そして万が一の保全をどうとるか?

ここが重要なのです。

 

家賃の滞納がどれだけ賃貸経営にとって厄介なことか。。。

最も避けたいのはこうした理由があるのです。

 

しかもこのような問題は急に訪れます。

多くの家主さんに言えるのは、『困ってからでは遅い』ということです。

何故なら私たちへ依頼は、ほぼ100%困ってから来ます。

困ってから弊社を探し当て、連絡をいただきます。

もう少し早ければ違った対応ができたのに、どうしてもワンステップ遅くなってしまう。

賃貸管理は奥が深く、各社で対応もさまざま。

こうしたケースを大手に頼むと、まず引き受けてくれないでしょう。

ようするに面倒なことをやらずに、問題ない物件を扱っていた方が商売としては率がいいからです。

 

家主が困ったときに力を発揮するのが本当に力のある管理会社だと思うのですがね・・・

 

 

 

ではまた。。。

 

 

 

 

 

プロが教える!退去時の敷金清算はここがポイント!

今回は退去時の敷金清算について。

入居者が退去する際に立ち会いを行います。

その際に床の傷や壁のクロス、喫煙の有無などをチェックして、その後約1か月以内に敷金の清算を行います。

この清算の際に問題となるのが、どこまでが入居者の負担で、どこがオーナーの負担なのかということ。

未だに入居者から全額取ろうとする不動産業者も少なくありません。

入居者が言って来たら減らしてあげればいいや・・・

な~んて思ってるところもあるでしょう。

こういう業者が入居者の不信感を募らせ、業界全体のイメージを悪くする。

 

敷金精算は入居時の契約書の内容によって、その清算内容(負担の範囲)は変わってきます。

特約でルームクリーニング代は入居者に負担して頂く契約であれば敷金から清算しなくてはなりません。

清算するときに大事なのは公平性。

入居者の負担とオーナーの負担がきちんと分かれているかも大事です。

過去には入居者に負担させる業者が多く、トラブルも多かったため裁判になったりするケースも新聞に出ていました。

 

こうしたトラブルを防ぐために国土交通省からは『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』が公表されています。

このガイドラインでは、壁クロスの貼り替えがあった際には、入居者とオーナーで入居年数に応じた負担割合や、原状回復の範囲の目安が示されています。

また、東京都からは、『賃貸住宅紛争防止条例』が施行され、契約時に原状回復にかんする説明と書面の交付が義務付けられています。

東京都内の賃貸物件に限定されていますが、弊社が管理している東京以外の物件でも、同様の契約を行っています。

上記のガイドラインと賃貸住宅紛争防止条例では、特約に関する事項については禁止されていません。

特約は、仮にガイドラインでの負担がオーナーとなっていても、金額や将来負担する内容が記され、入居者が納得して契約を行った場合は入居者負担で良いというものです。

いちばん多いのは『ルームクリーニング代』でしょう。

ルームクリーニング代は、ガイドラインでは貸主の負担となっています。

しかし、ほとんどの賃貸物件でルームクリーニング代を特約に入れている契約が多いのが現状です。

昔の賃借人さんは退去時にきちんと部屋を掃除して出ることが『礼儀』として定着していました。

しかし最近では退去の立ち会い寸前まで引っ越しを行っているケースが多いです。

こうした賃借人の変化もあるでしょう。

退去時の状態によってはかなり大変なルームクリーニングになります。

汚れは長く放置すると簡単には落ちません。

特に水回りはなかなか落ちないんです。

特約が無い場合でも、こうした汚れは『善管注意義務違反』としてクリーニング費用が借主負担になります。

『善管注意義務違反』ってなんだか難しい言葉ですけど、簡単に言うとこうです。

 

『人のものでも自分のもののように大事に使いなさい。』

 

わかります?

自分の大切なものを汚されたら怒りますよね?

たとえば、人に大切な洋服をでもバッグでもいいですが、

貸した物が傷や汚れがついて戻ってきたら嫌ですよね?

それと同じく、貸物件だからと言って自分には関係ないと手荒く扱ったり、水漏れを放置したりしたら、それはあなたの責任です、という事なんです。

 

クリーニング代を特約に入れるのは、退去時じゃないとその方の使い方がわからないから。

身なりが綺麗だから部屋も綺麗に使ってくれるだろう、と思ったら大間違い。

そんなケースもありますから・・・。

中には自分のせいじゃないと言い張るひともいます。

 

特に汚れに関する感じ方は個人個人で違うので、一定の取り決めを行わないとトラブルが絶えません。

そのために『ルームクリーニング代は入居者負担』という特約を付けているのです。

退去時の敷金精算にも関係して大事なのは、やはり入居時の契約書や重要事項説明書と言った契約書類一式なんです。

そこに書かれていることが土台となって、清算が行われますので。。。

 

私たちが清算を行う際には、入居年数、工事単価、面積、数量、入居者の負担割合と金額、貸主の負担割合と金額をすべて出して清算します。

要するに10,000円の工事であれば入居者がいくら、貸主がいくら、と1円単位で出すのです。

お互いがきちんと負担していることを明確にすることで、公平性を保っているのです。

こうした清算書を出していれば、トラブルになることはまずありません。

 

こうした実務が賃貸管理では重要になってくるのです。

これは入居者に対してだけではありません。

貸主であるオーナーにとってもわかりやすい清算書であるかは重要です。

今までにいろいろな清算書を目にしましたが、入居者と貸主双方の明細を出している会社はまずありません。

シンプルに考えれば、わざわざ別々の明細書を2枚作るよりも1枚だけにした方が手間もかからない。

お互いに納得できる。

我々の業務も簡素化できる。

良いことばかりです。

 

もし、今まで清算書について何も思わずにいたのであれば、一度見直してみるといいでしょう。

何事も『気づき』が肝心です。

 

 

ではまた。。。