収益を上げる賃貸管理⑩『滞納を減らす』

第10回目の今回で『収益を上げる賃貸管理』は最後となります。

そして最終回の今回は『滞納を減らす』についてです。

 

 

オーナーが収益を上げるうえで重要なのは、きちんと賃料を受け取ることです。

いくら高い賃料で契約しても、滞納によって家賃が回収できないのであれば、意味がありませんよね。

ですから滞納を出さないためには適切な対処が必要です。

 

私の経験からすると、滞納する入居者は入居申し込みをもらった時点でだいたいわかります。

絶対とは言い切れませんが、「怪しいな」というレベルでだいたいわかります。

 

どこの賃貸管理会社でも、空室が長くなるとなるべく早く賃借人を付けたいので審査がゆるくなることがあります。

でもこうした苦し紛れの審査が滞納を招くことになるのも事実。

 

古いアパートなどでは家賃も安いので、部屋を借りる予算があまりない人が集まりがちです。

もちろん入居者も保証会社に加入する予算もない。

連帯保証人に予定している身内も高齢だったり、安定した収入が無かったり。。。

厳しい内容も多いです。

中には兄弟でも連帯保証人を断るケースもあります。

 

事情は分かりませんが、賃貸管理にはドラマがあります。

 

連帯保証人がいない、保証会社に加入する予算もない。

それでも審査を通している契約をいくつも見たことがあります。

これで家賃の滞納が起こったらどうするんだろう?

これじゃ回収するの大変だぞ・・・

私たちが賃貸管理を依頼されたら、ヒヤヒヤもんです。

 

どんな契約であろうとも、最低限、連帯保証人や保証会社に加入させるべきです。

保証会社に加入する予算が無いのであれば、オーナーが費用を負担してでも保証会社に加入してもらった方がいいです。

もし、連帯保証人も保証会社も付けないで滞納が起こったら、その損失は保証会社に加入する費用の何倍にもなります。

 

滞納の怖さは、長期化です。

 

長期的に収益が途絶える(上がらない)ことが賃貸経営でいちばんのリスクです。

 

家賃が1か月、2か月遅れてても、払っている入居者は、なかなか出て行ってもらうことができません。

おそらく裁判しても認められないケースが多いでしょう。

裁判所はあくまでも数か月の滞納が見られ、長期化しているものに限り「滞納」と認める傾向にあります。

数か月遅れていても、家賃を払っているものはなかなか滞納と認めてくれません。

借家人はかなり法律で守られています。

 

こうした契約が長期化すると、手間もかかりますし、オーナーにとっても収益が遅れる分、収益率が悪くなります。

もし夜逃げでもされたらその費用は半端なく高くつきます。

しかも賃料の回収見込みは無いに等しい。

 

滞納の怖さは経験しないと分からないかもしれません。

下手をすると家賃滞納が発生したせいで、賃貸経営自体が破たんすることだってあります。

家賃が入らないどころか、引っ越し代を払って出て行ってもらうケースも耳にします。

それだけ費用が掛かるのです。

 

そのためにも出来るだけ審査の段階で未然に防ぎ、起こってしまった滞納に関しては1日でも早い対応が必要です。

遅れたらすぐに電話。

電話に出なかったり、折り返しの電話が無ければすぐ訪問。

これは徹底するべきです。

対応が遅かったり、ゆるく優しくしていると入居者もどんどんルーズになります。

滞納には初動が大事。

滞納が起こったらすぐにビシッと対応をしてください。

それが長期化を防ぐキーポイントになるのです。

 

 

 

ではまた。。。

 

 

 

 

 

 

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