前回は入居者のポイントについて書きましたが、今回は「連帯保証人」についてです。
連帯保証人になれる方についての決まりは、各賃貸管理会社でさまざまだと思いますが、弊社の決まりはとてもシンプル。
『親族』 のみです。
連帯保証人が親族の場合、やはり滞納は起きにくいです。
入居者も親族に迷惑をかけるのは心苦しいのでしょう。
一方、連帯保証人が友人・知人の場合はやはり他人ということもあり、入居者もいざとなったら迷惑をかけることも・・・
ですか連帯保証人は『親族』に徹底する。
そして今回ご紹介する連帯保証人の審査についてですが、年齢や勤務先、収入など、入居者の審査と重複する箇所が多いです。
ですので、連帯保証人ならではの5つのポイントをご紹介したいと思います。
まず重要なのは
1.持ち家かどうか?
連帯保証人が賃貸に住んでいる場合は、理由がはっきり確認できない限り受け付けない方がいいでしょう。
親族の場合、親御さんもしくは兄弟、叔父や叔母といったケースが多いですが、やはりある程度の年齢になっていれば持家で定住するのが一般的です。
それが無いというのは、連帯保証人になってもどこかへ行ってしまう可能性があるのです。
2.住宅ローンの残債が適正かどうか?
連帯保証人が持家の場合、必ず登記簿謄本を取ります。
職業と収入から見て、退職までに住宅ローンが終わるかどうかを判断します。
退職してから住宅ローンを払っているのでは、遅れた家賃を払うのも一苦労でしょう。
3.東京から1時間~2時間で行ける場所か?
賃貸の物件が東京で、連帯保証人が遠方の場合は断るケースもあります。
相当安定した職業でない場合を除き、遠方の連帯保証人は十分検討しなければなりません。
たとえば入居者の家賃が遅れて連絡をしてもなかなか払わない方だと、滞納を回収する手段が限られてしまいます。
遠方をいいことに、払い渋る人もいます。
残念ながら親御さんでもまれにこういう人は出てきます。
自分たちが直接会える距離の連帯保証人さんであることが望ましいので、遠方の場合は他の親族にお願いします。
東京近辺に親族がいるケースかなりあります。
4.きちんと話ができる人かどうか?
バカみたい思うかも知れませんが、話にならない人もいます。
とにかく軽い返事の人はお金を払いません。
何を言っても「あ~わかったわかった、聞いてる聞いてる、うんうん大丈夫」
この返事は要注意。
こういう方は滞納の連絡をしても、「本人に払うように言っとくから。」
と電話をすぐ切ります。
連帯保証人の意味を説明していたとしても、やはり聞いてないです。
5.携帯、自宅の電話がつながるか?(話せるか?)
滞納が起こって連絡をしても、常に留守番電話の家があります。
一度連絡しても、都合が悪いと出ない人もいるくらいです。
留守番電話に入れても折り返し連絡をいただけない方もいる。
やはりきちんと連絡がつく手段は必要になってきます。
ご覧いただくと細かいことばかりだと思います。
でもこうした細かいところが滞納を出さない入居審査をするうえで重要です。
ちょっとしたひと手間。
なんか料理みたいですが、これをやっているのとやっていないのとでは雲泥の差です。
連帯保証人の審査では
『収入』・『定性』・『人物』
この3つが重要です。
収入があるからいいだろう、という机上の審査だけでは確度はあがりません。
やはり人を相手にしている訳ですから、どんな人か知ることは重要です。
連帯保証人の書類をひととおりいただいてから確認の電話連絡をした際に、「ほんとは連帯保証人になるのは気が進まない、息子がうるさいからしょうがなく送ったんだ」と言われたケースもありました。
もちろん審査は☓です。
どのような親子関係かはわかりませんが、現実にこういうことがあるのです。
やはり賃貸管理は奥が深いですね。
そしてドラマがあります。
ではまた。。。